勝手な読書感想文

読んだ本の勝手な感想をつらつらと。

恩讐の鎮魂曲

中山七里さん


御子柴弁護士シリーズの三作目。
二作目はシリーズのなかで一番どんでん返し感があったけど、感想はとりあえず
置いておく。


タイタニック的な事件から始まり、これがどうつながっていくのかワクワク♪


緊急避難の法律があるなんて初めて知った。
勉強になります。


稲見さんお久しぶりです!
って殺人容疑者じゃん!!
そうは言いながらも実は他に犯人いるんだろうなって思ってたけど、




犯人でした。
しっかりと。




犯行理由に冒頭のつながりを持たせてくるなんて新しい意味でのどんでん返し。


若干つながりすぎてて無理あるんじゃ
って気持ちがないこともないけど、
スキッと終わって面白かった。



自分の親が施設に入ることになったらしっかり見極めないと
だめだなと強く思った次第です。はい。

贖罪の奏鳴曲

どんでん返しの帝王 中山七里さん
御子柴弁護士シリーズの一作目。


冒頭から主人公死体遺棄してる!この人弁護士ですよね?夢?


ってところから?いっぱいで始まって、夢じゃなくて現実な上にすぐ死体みつかる
という展開がまったく読めない・・


容疑者の息子は指一本しか動かせないのに工場の経営を続けれてて、めちゃ頭いい。


御子柴弁護士の少年院時代から人となり、原点を知ることができる。
でも読みながらついつい
ほんとに?
と、みせかけて~?
と思いながら読んじゃう。


最後はやっぱりやられた!
からのもう一転!!


WOWOWでドラマ化されてるらしいから見てみたいな~
ふっふふーんに。

狼と兎のゲーム

我孫子武丸さん


初めましての作者さん。
「かまいたちの夜」のゲーム脚本を手がけたりしている方らしい。


智樹のクラスメイトの心澄望は、警察官の父親から暴力を振るわれて傷が絶えない。夏休みのある日、勤務中の父親のパソコンを壊してしまったと怯える心澄望と智樹がこっそりと家に戻ると、弟の甲斐亜の死体を始末している父親の姿が。慌てて家を飛び出した二人は、迫り来る怪物から逃げ切ることができるか?
                     (講談社BOOK倶楽部 内容紹介より抜粋)


きらきらネーム兄弟とスネ夫のようなのび太のような不運極まりない主人公。
かなり序盤に弟死んでしまったー
割に随分兄ちゃん淡白というか自分勝手というか・・
主人公てばジャイアンのこと嫌がりながらも蟻地獄のように巻き込まれていって、
もっとはっきり断って!
いや、大人に助け求めてよ!!


大久保の韓国人がこの本のなかで一番いい大人。


究極のサディストな父親は現代ではありえない父親像ということもないのかな。


こどもが恐怖と不幸になっていくストーリーはあんまり好きな流れではないけど、
結末にまさかのどんでん返しがあってやられた感が半端なかった。
途中の絶望感はどしっとくるけど、面白かったぁ