勝手な読書感想文

読んだ本の勝手な感想をつらつらと。

CUT

菅原和也さん

はじめまして。


題名から予想される、何かをカットするんだろうな...

首切り殺人です。


サスペンスに欠かせない探偵役にキャバクラのボーイと派遣キャバ嬢っていうあんまりみたことない設定。

後から知ったけど、菅原和也さん自身がボーイ経験ありとか。


探偵役と犯人目線が交互に書かれてる。


ボーイ以外は全員伏線!

え、あなたも?


そして結構な人数が殺されてしまう。


最後は突然、本当に突然犯人と出くわすちょっと無理矢理感のある展開。


錯覚のさせ方が王道すぎて逆に全然きづかなくてやられた!感。

悔し~


もっかい読み直したい!


面白かったーー( ¨̮ )

それは自殺5分前からのパワープレー

黒岩勉さん
有名脚本家さん
面白かったよな~って記憶から再読。


読み終わって思ったのは、映画みたい!
暗い感じでもサクセスストーリーともちょっと違うけど
すごく気持ちのいいだまされた感


絶対この人嘘つきじゃんっていう美女が集団自殺しようとしている
男集団と六本木の裏カジノで一発かましたる!
的な入り。


読みながらなんとなく終わりはこんな感じ?
って思ってたのとは違った。


所々に
その演出いる?
って思う箇所もあるけど、そこは脚本家さんらしく感じた。



ちなみに作品内で資金集めにやっていた金持ち男たちから
お金を盗っちゃう技はほんとにできそうだから
やってみたい笑

第三の時効

横山秀夫さん
昔別の作品を読んで面白かった記憶があったので
読んでみた。


刑事もので登場する主要人物は同じだけど、一話完結の
短編集でした。


テレビドラマみたいで大好きなどんでん返しというか
結末びっくりが多いけど、一話ずつだとあっという間に
解決して一話一話の印象が薄くなってしまった。


刑事同士って犬猿そうにしてても結局仲良しみたいなのが
多いけいど、この作品内の刑事仲はもう最悪
派閥とか階級とか
癖が強いんじゃ~!!
刑事同士のこととか刑事課のことが新鮮だったかなー


結末えっ!!てなるし、刑事たちのそれぞれの犯人逮捕に向けて
の姿勢とか面白かったから、ドラマ化してほしいなー


もうあるのかなー?

サイレントステップ

本城雅人さん
元新聞記者でスポーツジャーナリストという経歴から関連した題材が多いと思う。


今回は競馬のお話。
勝手に人がばんばん死んでいって刑事なり探偵なりが推理していくミステリーと
思って読み始めたから


あら?
死なない。


途中経過は競馬の裏事情というかレース以外で騎手って何してるの?
とか
ただ馬に乗ってるだけじゃない臨場感溢れるレース展開
とか
今まで知らなかった競馬の組織を知ることができたから
ちょっと競馬に興味が沸いた~



んで、物語りとしては、レース中に落馬して死んでしまった父の事故の真相を
大きくなった息子が探る感じ。
3分の2くらいは競馬の話で真相に全然近づいてる感なかったのに
最後突然、一気に解決。
無理やり真相を明らかにしてみました感は否めなかったけど、


最後はまさかの涙溢れてしまった。



最近読んでたミステリーとは系統違ったけど
結末きれいですっきり読めたからよかった~

スタープレイヤー

恒川光太郎さん


路上のくじ引きを突然引かされ、一等賞を引き当てる主人公女子。
異世界に飛ばされ10の願いを叶える力を与えられる。


願い叶えますとサポート役のジーニー的存在は結構ありふれてるストーリーだけど
願いの仕方が斬新!
願いの内容をめちゃくちゃ細かく決めなきゃいけないし、
それで1つの願いなの?
っていう組み入れ方をするのにめちゃ頭使う。ジーニーいなきゃ無理!


しかも受け付けてもらえない場合もあるし。



そんで異世界では
<現地人><スタープレイヤー><外来人>
で世界が構成されてて戦争とかも起きちゃって。



ファンタジー感 アドベンチャー感が強いけど
なるほど~って感動も覚えちゃう。
あるようでなかった初めてのストーリー。


現実サスペンスものが好きだけどこれは面白く読めた!


映画化したら面白そうだけどな~